En el jardín

自然派菓子工房ハルディンの日々。

カテゴリ: 日々

はるうらら、というには
少し寒い日が続いていますが、
確実に空気は丸みを帯びて、
天気がいい日は温かい日差しの中で
まったりとした気持ちで作業をできる
ありがたみを感じます。

そんな中でも那須高原では雪が降り、
でも、あっという間に溶けてしまって、
また穏やかな陽気に体が緩む。
春の雪は幻みたいですね。

本日は会津若松で料理教室
わいわいと楽しくにぎやかに一日を終えました。


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その帰りの車の中で、
ふと、震災の時のことを思いだしました。

6年前の今頃は京都で大学生活を満喫していて、
その日はちょうど風邪を引いて
家でのんびりテレビを見ていました。

ゆわん、ゆわんとなんとも気持ちわるい揺れ。
ずいぶん長い地震だなと思ったら震源は宮城県沖。

随分遠いのに、こんなにはっきり揺れたのだと
驚いたことを覚えています。

それから起こったこと、
テレビ越しの映像は今でも忘れられないものです。
色々な映像や感情がフラッシュバックしてきて、
未だに震災関連の映像を見ることができません。 


それでも2,3日もたてばいつも通りの日常が流れていて、
東北や関東で被災していた家族や友人知人の状態と、
京都の平和そのものな日常のギャップに
なんとも言いがたい気持ちになったのを覚えています。

どうしたらいいのだろうという
もどかしい気持ちと何ともいえない不安の中で
私がしたことといえば、
ちょっと思い切った額の募金と
家族や友人たちを気遣うメール。

混沌とした状況の中で、
世の中のために一体何ができるのだろうと
その時の自分なりに本気で考えていたこと。
今の気持ちを忘れないようにしようと思っていたこと。
懐かしい気持ちを久しぶりに思いだせました。

その時はお菓子を仕事にすることや、
那須に住むこと、南会津で働くことは
人生設計の中に全くなくて、
一つ一つの結果として今があるのがとても不思議です。

あの頃不安に思っていた未来は、
結構楽しい今になりました。
色んな気持ちを重ねつつ、
4月からの計画は着々と進んでいます。

ふきのとう。

今年は中々見つけられなくて、
本日ようやく収穫できました♪

天ぷらや和え物、
あく抜きして
パスタの具にしても
美味しいのですが

私はふき味噌にして、
ご飯と一緒にちょっとずつ
苦みを味わうのが
毎年ながらの楽しみです。

いよいよ春めいてきて、
あらゆるものが動き出す
そんな季節ですね。



♪  ♪  ♪  ♪ 

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朝目覚めたら、雪が30㎝積もっていた。

しんしんと積る雪は、静かだけれど、

確かにそこに積もっていく。


坦々となすべきことをする

自然の強さを見せられたようで、

身が引き締まるようでした。






最近はずっと事務仕事と3月からの計画を立てています。

今年の春に向けてやりたいことが多すぎて、

オーバーヒート気味な毎日です。



菓子工房のお仕事も、

過敏症の方へのサポートや企業への働きかけも

私にとっては自分の未来をよくしていき、

誰かの力になれるやりがいある仕事です。



過敏症と向き合いながらお菓子工房を営む経験や、

その中で培われた食に関する知識は患者さんとお話をするときにも役立ちますし。

患者さんの食事に関するお話を聞いたり、

お菓子にいただいた感想から、より体に負担が少なく美味しいお菓子はどういうものなのか。

ヒントをいただくことも多いです。

それに何より、みんなも頑張っているから、

自分ももっと頑張ろうという気持ちになれます。


両方あるからこその、いい循環だと思っています。



でも、やりたいことがどんどん浮かんできてしまう性分としては、

あれもこれもと中途半端になっているなと感じる時もあります。



ありがたいことに、私の周りには

食に携わる先輩方、先生方が沢山いて、

社会に貢献しているNPO団体や企業の方もいて

それはとても恵まれていることなのだけれど、



そういう方たちのようになるには、

途方もない時間や経験や身に着けるべきスキルがあって、

長年にわたって深く勉強している方や、

人間的にも素晴らしくて、思いやりや気遣いをできる方をみると

自分はとてもそこに追いつけなさそうで、

ついつい落ち込んでしまうときもあります。



まだ若くて経験もない私が今すぐにそうできないのは

当たり前のことではあるのだけれど、

選択肢が限られているとき、人はちょっと盲目になりますね。




そういう時はちょっとゆっくりできる時間をとって

京都での大学時代にお箏をやっていた時のことを思い出します。



最初は経験者の中に混じってただお箏を弾くのが楽しくて、

先生とのお稽古で自分では考えつかないような

音や、文化や、音楽性を感じることができるのが嬉しくて、

ただただ目の前の曲を丁寧に仕上げることの繰り返しでした。



そうやって一つ一つこなしていくと、

自分の行動にちょっとだけ自信がついて、

でも、まだまだ達成感も、成長している実感もなくて、

半年後とか一年後に、あ、ちょっと前進しているなって感じるぐらい。



でも、少しずつでも確実に、できることは増えていって、

周りとの差も縮まってきて、

4回生のころにはプロの先生からも

大学から始めたとは思われないぐらい上手になっていました。



少しずつ楽器が体になじむ感じや、曲を『わかってくる』。

自分の中のリズムと、手のリズムがぴったり合ってくる。

体から余計な力が抜けて、だけど必要な時は前よりもっと大きな力が出せる。



手を動かすという意味では料理と何ら変わらなく、

自分が楽しむものではあるけれど、

一番は聞きに来てくれる、買ってくれるお客さんに

伝える、楽しんでもらうためのものでもある。



なんだ、あの時と何も変わらないじゃないか。

シンプルに目の前のことをやろうと、納得できて、

少し気持ちが楽になります。



あの頃は「学生さん」で先輩方にも、師匠にもとてもお世話になったのだけれど、

今も 周りの方々に本当に助けられています。

もちろん、工房は一人で切り盛りしていて、

自分で一つ一つ決めて、選んで、行動していくのだけれど。
 


時折ぴしっと叱ってくれたり、

自分では気づかないようなことも教えてくれたり、

そういうことは本当にありがたいですね。

 


自分の仕事をひとつひとつ、確実に、ストイックに。

でも人への思いやりや、感謝の気持ちは忘れずに。

いつか自分も次の人に返せるように。

そういう思いも、あの頃とあまり変わらず、

色々な経験をしても根っこの部分はかわりませんね。



きっと人ぞれそれに、踏ん張るときのための大切なものや思い出を持っているのだと思います。

あなたにとっての大切な、力になる思い出はなんですか?


 


冬といえばお芋の季節。
先日、ふと連日の寒さにかぼちゃパンが食べたくなりました。




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 この贅沢なフォルム。暖かい色合い。大好物なのです。
独特の甘くてこうばしい香りが部屋中に広がります。

作るたびにかぼちゃパンって
なんでこんなに可愛いのだろうと ほれぼれします。

またいいかぼちゃが入ったら、作ろう。かぼちゃパン。 





雪で覆われた散歩道。
昨日までと打って変わって、
穏やかで温かい空気に包まれていたからか、
動物の足跡がたくさんありました。


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普段なかなか見る機会はないのだけれど。
うちの周りには、リスや狐、
ウサギやタヌキや熊、サルなど
色々な動物がいます。


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 色々な足跡をみて、どんな動物かなって考えるのも楽しい。

 


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雪化粧をした川沿いの散策路は別世界のようでした。
しいんと静かで、でも動物たちがざわめいてる。 

曇り空の向こうから、時折垣間見える日の光との
目まぐるしく移り変わるコントラスト。

またとない一瞬を見たくて、今日も今日とて雪の中を歩いてます。 

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